トラストタイム(Trust Time)制度という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。最近、ヨーロッパでよく見られる勤怠管理の方法です。 名前のとおり、労働者を全面的にTRUST(信頼)し、時間管理をまったく行わない勤怠管理制度のことです。
筆者が実際に耳にしたのは、ドイツのある企業での例ですが、ある工場のほとんどの労働者(ブルーカラー)に適用されているようです。 わが国の「裁量労働制」に一見似ているようですが、このTrust Time制度は、ブルーカラーにも適用されるもので、より新しい勤怠管理制度であるといえるでしょう。 労働者はWorking hoursを完全に自己管理し、記録は行わず、会社も労働者を信頼し、時間管理を行わないというものですが、日単位での休暇や、出張などは管理し、月単位で精算します。
わが国のWorking hours規制から考えると、非常に「進んだ」制度といえますが、世の中の流れ(実態)と法規制がミスマッチしているわが国の現状から見ると、こういう方向もありうるのかという気がします。
先日述べたホワイトカラーエグゼンプションも、実態に法制度を近づける方向といえますが、今後法規制がどのような方向になるのか、大変興味深いところです。
このトラストタイム制度についてはもう少し研究してみるつもりです。