本日、厚生労働省で、労働政策審議会労働条件分科会を傍聴いたしました。
一委員が定刻に遅れること約10分、ようやく始まった審議会は一時間もたたないうちに閉会となりました。 政府側の出した「労働契約法制及びWorking hours法制のあり方について」という案を審議する予定でしたが、経営側、労働側委員代表とも、このままの形での審議は出来ないということで、議論はまったくの平行線となりました。公益委員の方たちが、なんとか審議を尽くすように薦めたのですが、結局本日の審議はなしとなり、次回以降に持ち越すことになりました。
労働契約法の新設をはじめ、残業手当の仕組みの大幅な変更、解雇の金銭解決制度、労使委員会の新設など相当大掛かりな労働法制の根幹をも動かす今回の改正案なだけに、利害関係者である、労使双方とも強硬に反対するという、異常とも言える事態になってきました。
政府案には多くの内容が盛り込まれており、これらをすべてひとつの案件として取り扱うことに無理があるともいえるでしょう。
今後このBlogでは、この「労働契約法制及びWorking hours法制のあり方について」継続して取り上げていきたいと思います。