サッカーワールドカップでは、日本チームは予想以上の善戦を果たしたと言えるでしょう。日本の試合ならずとも、世界の一流プレーヤーの素晴らしい戦いを見ることができ、感激の毎日です。
サッカーというスポーツを見ていて、ルールと審判が絶対的な権威をもっているということに感心させられます。一見順調に攻撃しているように見えても、ゴール間近ではオフサイドというTrapがあります、人間の持っている自然の機能体である「手」をいっさい使ってはならない点も厳格なルールです。また審判のファウルの判定は絶対で、ほとんどの場合、そのまま受け入れられる点などなど。
一方で、ルールはあってもあまり守られていない世界が労働法の残業に関するルールであるといえるでしょう。ルール自体が戦後間もなく工場労働者を念頭に置き作られたものであること、時間では測れない労働というものも確かに存在するということ。これらを考えに入れると、本当にルールを守らないことが悪いことなのか、いやルールそのものが見直しの必要があるのか、よくわからなくなってきます。長時間労働のもたらす弊害はたしかにあり、諸外国に比べ低いといわれているホワイトカラーの生産性の向上という課題にも取り組まねばなりません。
それにしても、変化する時代に合った、ほとんどの人が守れる「ルール」というものを確立してもらいたいものです。