最近、「サラリーマン法人化」という言葉をよく目にします。
会社勤めのサラリーマンが、会社に「雇用」されるのでなく、独立して自ら会社を設立し、委託あるいは請負契約で働くというもので、税金、社会保険料の面では大きなメリットがあるといわれています。
確かにサラリーマンは、所得税を、納税意識さえも薄くなってしまう「源泉徴収」という一方的な仕組みで徴収され、必要経費も認められないという現実があります。社会保険料も、厚生年金にいたっては相当な額を「気づかない」間に徴収されています。
確かに税制面から見ると、有利なのかもしれませんが、そのTrade-Offとして、「労働者としての権利」の放棄をしなければなりません。
言うまでもなく、業務請負または委託契約では「労働法」上の保護はまったく受けられないのですが、その「保護」のメリットがどのくらいのものなのかは、源泉徴収による納税と同じようにあまり意識されていることはないのです。
「自律的労働」を一気に飛び越して、「自律的経済主体」になろうというもので、すこし性急な動きなのかもしれません。
現在、進められている「新労働契約法」案でも、業務委託契約社員を労働法上の労働者として保護すべきかについては議論されているところですが、経営側からは猛反対が出されています。
アメリカではIC、すなわち Independent Contractor(独立業務請負社員)の普及が見られるようですが、日本でこのサラリーマンの法人化がどこまで現実のものになるのかは注目すべきことではあります。
筆者サイト:http://www.Tetsuro Kurata.com/
インディペンデントコントラクター
こんばんは~
またまたEriでございます。
サラリーマン法人化ですが、先週のアエラに特集されてありましたね。
アエラでは、Independent Contractorのメリットばかり(節税など)を大きく取り上げていましたが、ICの場合、労働基準法や労働安全衛生法が一切適用にならないことなど一番大きなデメリットについては触れていませんでした。
メリット、デメリットをきちんと伝えて労使ともに納得してICの制度を普及させなければ、大混乱に陥ってしまうと思うのですが..
サラリーマン法人について
非正規の人がやるのはいいのでは?
しかし、正社員の人がやれば、給与ダウン、
使われるだけ使われて捨てられると思う。
非正規は使い捨てが前提だから、
会社と業務委託契約してもいいかもしれないが、
正規の人は、止めた方がいいのでは?