フリーアドレスオフィスの話題です。
数年前になりますが、あるコンサルティング会社を訪問したときですが、社員のほぼ全員が固定した席を持たず、ノートパソコン、それも携帯用のB5ノートひとつで、大きなワークテーブルを共有している場面を拝見したことがありました。
話には聞いたことはあったのですが、働いている方たちの周りには、書類や、本なども何もなく、一体どうやって仕事が出来るのか、大変興味を持ったものでした。
グループウエアの有効活用、徹底したペーパレス化、ドキュメントファイルの共有化が究極に進めば、こうした姿も可能なのかもしれませんが、筆者にとってはとても耐えられない環境であるなと感じました。 そもそも、コンサルティング業にとっては、自社で机に座っていること自体、生産とみなされず、顧客のところに出かけて初めて生産といえるのだという考え方があるのかもしれません。
実は、筆者のもと勤務していた会社では、米国本社はもちろん、日本のオフィスでも社員一人につき、相当のスペースの個室やブースが与えられており、ちょっと極端ではありましたが、知的生産性の向上にはこれしかないなとも思ったものです。どうも筆者は今でもこの癖が抜けず、書類や本をいっぱいに広げた静かな空間でないといいアイデアが出ないという贅沢なワークスタイルにはまってしまっています。アナログ世代の典型的な例で、とにかく、ディスプレイに向かって仕事をすること自体に違和感があり、B5ノート一台では到底仕事をする気になれません。
事務所では、19インチと17インチのディスプレイをデュアルに使っており、時々3台にしようかなとも思うことがあります。
フリーアドレスのオフィスはそれなりに、コミュニケーションがよくなる、スペース効率が良い、知識の共有化が図れるといったメリットはあるのでしょうが、筆者は個人的にはどうも好きになれません。
筆者サイト:http://www.Tetsuro Kurata.com/