最近、長寿医療制度という言葉を新聞等で目にするようになりました。筆者はあっそうか後期高齢者のことかとすぐに気がつきましたが、同じことも言い方によってずいぶん印象が違ってくることに改めて驚きます。そもそも「老人保健法」(保険ではない)が2年前に「高齢者の医療の確保に関する法律」と改称され、その法律の条文中では「前期高齢者・後期高齢者」という呼び方がされていました。成立当時は、あまりマスコミの注目も浴びなかったのですが、いざ、実施のこの4月になってみると、やはり、「後期高齢者」という呼び方に違和感を持つ人が多かったのでしょう。
いよいよ実施の段になって、年金からの天引き問題や、名称そのものにも批判がされるようになり、政府もあわてて別の名称を考えついたのでしょうか。
同じことを言うのにもやはり、ものは言いようで、誤解されたり、実態以上に悪く取られることもありますね。情報の伝達、つまり「コミュニケーション」の重要性を改めて認識いたします。
日本語でも、これほど難しいもので、これが国際問題となりますと言葉の違いはもとより、情報そのものが隠蔽されることもあり、さらに難しくなってきます。
筆者は、今後もHRの分野における国際コミュニケーションに興味を持ち、研究していくつもりです。